実家の玄関を開けると、靴箱の上には今も家族写真が飾られたまま。
母が最後まで大切にしていた花瓶には、もう花が活けられることはありません。
そんな実家との向き合い方に、長い間答えを出せずにいました。
両親が他界し、東京で暮らす私と大阪で暮らす弟。
実家は、誰も住まなくなって数年が経ちます。
この記事では、実家の処分に悩む方へ、実家じまいの経験談をお伝えします。
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誰も住まなくなった実家との直面
久しぶりに見に行った実家。
その時、家は生き物だと痛感しました。
空き家になってからの変化

実家に足を踏み入れた瞬間、目に見える変化に愕然としました。
壁紙のノリが浮いて少し剥がれている。
床の上には靴下が汚れるくらいのホコリ。
台所の蛇口は錆びてきて、庭には雑草が伸び放題。
両親が大切にしていた家が、少しずつその姿を失っていることに、胸が締め付けられました。
実家が抱える具体的な問題

「このまま放っておいても大丈夫かしら…」
実家を見て回るたび、新たな問題が見つかります。
- 天井の染みが広がっている
- 雨戸が開閉しづらくなっている
- 畳の部屋が湿気で傷んでいる
- 庭木が隣家に伸びている
弟が来た時も「これはマズイよ」と言葉少なに頷いていました。
放置することで失うもの

近所に住むかつての同級生が教えてくれました。
「となりの古い空き家、最近解体されたの知ってる?土地だけの評価になって、家があった時の半分以下の値段になったんだって…」
その話を聞いて、私は愕然としました。
両親が残してくれた大切な資産が、ただ時が過ぎるだけで価値を失っていくなんて。
実家の現実から目を背けないために
維持するのも金銭的な負担がありました。
保持による金銭的負担

実は、誰も住んでいなくても、実家には毎月の支出があります。
- 固定資産税:年間約18万円
- 光熱費の基本料金:月約8,000円
- 火災保険:年間約6万円
- 突発的な修繕費:年間10〜20万円
遠方に住む私たちにとって、定期的な管理の手間と交通費も大きな負担でした。
予期せぬトラブルの発生

先月、警察から連絡が入りました。
「空き家狙いの不審者情報があり、見回りを強化していますが、心配なので確認させていただきました」
また、夏の台風の後には、剥がれた雨どいが隣家の敷地に落ちているとの連絡も。
幸い大きな被害にはなりませんでしたが、これも空き家の維持管理の難しさを痛感した出来事でした。
近隣への影響と責任

ご近所からの心配の声は増える一方。
「最近、空き巣が増えているから心配で…」
「お庭の木が道路に伸びてきそうで…」
「シロアリが心配…」
生前、両親は近所付き合いを大切にしていました。
その両親の気持ちを考えると、このまま放置することは、ご近所への申し訳なさでいっぱいになります。
実家への思いと向き合う決断
大切な実家をどうするか?
これ以上決断を先延ばしにできないと感じました。
両親の大切な資産としての実家

「お父さんとお母さんは、本当にこの家を大切にしていたよね」 リビングに置かれた古いソファに座りながら、弟とそんな話をしました。
結婚して家を建てるまで、両親はローンを組んで必死に返済していたこと。
庭の手入れを日課にしていた父の背中。
台所で家族の好物を作ってくれた母の笑顔。
実家は、そんな両親の人生そのものでした。
弟家族との話し合い

「帰省先がなくなるのは寂しくなりますね」と弟の妻。
「でも、このまま放っておくのは両親に申し訳ない気がする」と弟。
家族それぞれの思いがありました。
でも、「このまま実家を朽ちさせていくことは、本当の意味で両親への感謝になるのだろうか」という思いが、次第に強くなっていきました。
様々な選択肢の検討

実は、この数年間、様々な選択肢を考えてきました。
- 定期的に管理人を雇う?→費用が高額
- 賃貸として活用?→改装費用が必要
- 空き家のまま維持?→劣化が進む一方
- 売却を検討?→思い切れない気持ち
どの選択肢にも一長一短があり、なかなか決断できずにいました。
選択肢を決める第一歩
何から調べていけば良いのか?
そんな時、友人から一括査定の話を聞きました。
実家の価値を知ることからの始まり

「売却を決めていなくても、まずは実家の価値を知ることから始めてみたら?」
確かに、何も知らないまま決断を先延ばしにするより、客観的に現在の実家の価値を知っておきたい。
そう思い、思い切って不動産の査定を依頼してみることにしました。
査定から価値を知るまでの流れ

査定依頼は思った以上に簡単でした。
地元の不動産会社に相談しようかと思いましたが、遠方だったので私はオンラインの一括査定サービスを利用しました。
- オンラインで住所など基本情報を入力(3分程度)
- 最短で翌日から不動産会社から連絡
- 複数社から査定もらえるので比較する
心配していた「すぐに売却を迫られるのでは?」という不安も杞憂でした。
査定後に見えてきた可能性

査定を通じて、意外な発見がありました。
- 実家は駅から徒歩15分と、立地は悪くなかった
- 土地の評価額は、思っていたより良かった
- リフォーム次第で賃貸活用も可能性あり
- 今後の金利上昇で買い手が減る可能性も
「売却」か「保持」かという二択ではなく、様々な可能性があることが分かったのです。
大切な実家だからこそ、まずは価値を知ることから

実家への思いは誰にでもあります。
母の味が染み付いた台所も、父の趣味の道具が並ぶ物置も、すべてが大切な思い出です。
でも、その思い出に縛られて決断を先延ばしにすることは、本当に両親が望んでいたことでしょうか?
むしろ、しっかりと向き合い、責任ある判断をすることこそが、両親への恩返しなのかもしれません。
幸い、友人が勧めてくれた「イエウール」というサービスは、無料で一括査定を依頼できました。
私は本当に実家のこと、両親を想うからこそ実家の「今」を知ることから始めました。
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補足:私が使ったイエウールとは
不動産の一括査定サービスは様々あります。
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そして、私は不動産業界のことは無知ですが、3つの点不安を解消できたから後押しになりました。
しつこい営業は避けたかった。
→事前に悪徳企業は排除されているので安心できた。
査定したから売るとは決めていなかった。
→査定に満足しなかったら売る必要がないので信頼できた。
ネットだと個人情報の保護が気になった。
→東証スタンダード市場に上場している株式会社Speeeが運営していたので信用できた。
誰も住まない実家だからこそ、真剣に悩んでください。
私はその第一歩が実家の価値を知ることでした。
あなたも査定をすることで、保持か売却の二択ではなく、様々な可能性が見つかることを願っています。
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※本記事は筆者の体験を元にした主観であり、数ある見解のうちの一見解です。